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M1チップ搭載のiPad Pro11インチ第3世代の実力を徹底検証!

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年々アップデートを重ねるiPad Pro。僕はiPad Pro 11インチの2018年モデルを持っていて、これで十分すぎるほどに色んなことに活用しています。

ただ、やはり最新機種の実際の性能はすごく気になっていまして。

悶々としていたところ、最近iPad Proを購入されたブログ仲間の重藤六さん(@shigetoroku1010)が当ブログへレビュー記事を寄稿してくださいました。

本記事では、タブレットのレビューを専門にしているブロガーの重藤さんに、iPad Pro 11インチ 2021年モデルを詳しくレビューしていただきます。

ここからは重藤さんの寄稿記事です。

重藤 六

初めまして、タブレット系のガジェットブログ、「重藤録」を運営しております、重藤 六と申します。

今回はご縁があって、shotaさんのブログにM1 iPad Pro 11(2021)のレビュー記事を寄稿させて頂く運びとなりました。

目次

iPad Pro 11インチ第3世代の特徴

まずは簡単に、iPad Pro 11インチの特徴を解説します。

重藤 六

本記事内で登場する主要スペックは、Apple公式サイトを参考にしました。

処理性能の構成が非常に強力

iPad Pro 11(2021)の処理関係の構成は非常に強力で、素晴らしいの一言です。

SoCにはApple M1チップを搭載しており、歴然とした処理性能と秀逸な省電力性能を併せ持ちます。

M1チップによる恩恵
  • iPad用アプリが今まで以上に快適に
  • 省電力なので電池持つが良くなる
  • 処理能力が高い発熱も抑えられる

さらにRAMは8GBを搭載。RAMが大きいと大量にアプリを開いてもタスクキル(処理落ち)されにくくなります。

よくAndroidタブレットと比較されますが、現状でM1チップのiPad Proシリーズを超える処理能力を持ったタブレットはありません。(多分)

Thunderbolt/USB4で高い性能と汎用性を誇る

iPad Pro 11インチ第3世代の充電ポートはUSB-C(Thunderbolt 3/USB 4)を搭載。

最大40Gbpsでの有線データの送受信に対応しています。

今までのiPadでも映像出力や高速データ送信はできましたが、USB-C(Thunderbolt 3/USB 4)となったことで、より高画質な映像の送信や高速なデータ送受信が可能になりました。

最高峰のディスプレイを搭載

iPad Proは2018年モデルから120Hzのリフレッシュレートに対応しており、動作が非常になめらかになっています。

リフレッシュレート(Hz)とは…ディスプレイが1秒間に表示できる回数を表す。iPad Proの場合は1秒間に120枚の絵が切り替わっている。ちなみに一般的なスマホやタブレットは60Hzが多い。

ビジネスシーンではそこまで役に立ちませんが、PUBGや原神といったアクションゲームはリフレッシュレートの恩恵が抜群です。

また、最高画面輝度は600ニトと明るいため、日中の強い日差しでも十分に画面を確認することができます。

11インチ特有の取り回し易いサイズ感

iPad Pro 11インチのサイズは非常にバランスが良いです。

B5のコピー用紙より若干小さいくらいなので、カバンにも入れやすく携帯性が抜群。

iPad Pro 12.9インチと悩む際に、持ち運びの点で考えるなら11インチサイズの方がおすすめです。

iPad Pro 11インチ第3世代の実機テスト

ここからはiPad Pro 11インチ第3世代を使った実機テストを行っていきます。

単体での性能が分かりにくいところは、2018年モデルのiPad Pro 11インチと比較しました。

電源オンからの起動時間の比較

iPad Pro 11(2021)とiPad Pro 11(2018)を電源を切ってから、電源をオンにして、何秒で最初のパスコード入力画面になるか比較しました。

モデル起動時間
iPad Pro 11インチ(2018)21秒
iPad Pro 11インチ(2021)17秒

iPad Pro 11(2018)が21秒、iPad Pro 11(2021)が17秒という結果に。

タブレットはPCよりも比較的起動時間は早いですが、M1チップを搭載したことでさらに速くなっています。

アプリ起動時間の比較

iPad Pro 11(2021)とiPad Pro 11(2018)でホーム画面からいろいろなアプリを起動し、起動が完了するまでの時間差を比較しました。

モデルアプリ起動時間(平均)
iPad Pro 11インチ(2018)1〜2秒
iPad Pro 11インチ(2021)0.5〜1.5秒

アプリによって起動時間が異なるので、平均値を出しています。

平均起動時間は、2021モデルの方が0.5秒程度早かったです。こちらもM1チップの恩恵ですね。

Antutuベンチマークを連続して測定する

Antutuベンチマークという、ハードウェアやソフトウェアの動作速度と性能を測るアプリを使って、M1チップの性能を計測しました。

今回の条件は以下の通り。

Antutuベンチマーク比較条件
  • 2018年モデルと2021年モデルを比較する
  • 熱が逃げにくいようにカバーを取り付ける
  • 2代のiPadを充電器に接続し、検証する
  • 数回続けて計測する

熱が逃げにくいように、カバーを付け、充電器を接続した上で2つのiPadのAntutuベンチマークを連続して測定しました。

iPad Pro 11第3世代(2021)のベンチマーク

iPad Pro 11(2021)は端末温度が低い最初の段階では、Antutuは125万点程度でした。

しかし、何回か続けると端末温度が高くなり、最終的に115万程度まで下落しました。

温度が上がると多少処理性能は落ち込むみたいですね。

iPad Pro 11第1世代(2018)のベンチマーク

同条件で測定したところ、2018年モデルの初回は82万点でした。

その後、本体も暑くなり76万点まで落ちました。

いくら処理能力が高くなったとはいえ、しばらく使って熱がこもってしまうと処理能力は弱まってしまうようです。

iMovieのエンコード

iMovieで6分の動画をそれぞれiPad Pro 11(2021)とiPad Pro 11(2018)にエンコードさせました。

結果は以下の通り。

モデル低解像度(360p)の動画高解像度(4k)の動画
iPad Pro 11 201829秒3分49秒
iPad Pro 11 202124秒3分49秒

低解像度でのエンコード時は差が出たものの、高解像度でのエンコード時には差が現れませんでした。

2018年モデルのiPad Proでも、iMovieならそこまで性能差は現れないようです。

Lumafusionのエンコード

続いて、Lumafusionでもエンコード時の比較をしました。

こちらはiMovieの時とは異なり、低品質時、高品質時、共に同じ時間でエンコードが完了。性能差は感じられなかったです。

17分動画のエンコードは約10分程度

もう少し検証するため、下記のような初期設定で17分の動画をエンコードさせてみました。

両者ともに10分35秒でエンコードが完成。こちらも差が無いようです。

負荷の高い7分動画では4分程度で

続けて、下記のような負荷が高い設定で7分の動画をエンコードさせてみました。

結果は、両者ともに4分2秒でエンコードが完了。環境のせいかわかりませんが、私の検証では差がありませんでした。

重藤 六

気になって他の方の検証も調べてみたところ、下記の方の検証ではプロジェクトへの動画ファイルの貼り付けが完了したりアプリを起動させてプロジェクトを開いたりする時間は、iPad Pro 11(2021)のほうが早いようでした。

スピーカー性能はそこまで変わらない

iPad Pro 11(2021)とiPad Pro 11(2018)で同じ音楽を聞き、スピーカーの性質を検証しました。

iPad Pro 11インチのスピーカー

結果として、音の解像度、低音の迫力、音の大きさは、どちらも同じ印象でした。どちらも十分すぎるほど良い音です。

iPad Pro 11インチ第3世代の良かったところ

ここからは、実際に使ってみて感じたポイントを中心にお話しします。

普段Androidタブレットを中心にレビューしているの、比較してどう感じたのかなどをまとめました。

Androidタブレットに比べOSの完成度が高い

Androidタブレットには、PCのようにアプリを個別ウィンドウとして開き、何枚も表示される機能があります。

Galaxy Tab SシリーズのPCモード(DEX)

ただ、ウィンドウ自体の使い勝手が良くてもそれを使いこなすためのショートカットが充実していません。

その点iPadはキーボードショートカットが豊富で、専用アクセサリーと連携すればPCのようにマルチタスクを軽快にこなせます。

最近ではGalaxy Tab SシリーズやXiaoxin Padシリーズなど、完成度や機能性が高いAndroidタブレットが増えてきましたが、まだiPadには一歩及ばない感じですね。

iPadは完成度の高いアプリが豊富

iPadには完成度の高いアプリが充実しています。

特にクリエイティブ周りのアプリが強くて、たとえばイラストツールのProcreateや、ノートアプリのGoodNote5、Adobe関連のアプリまで、よりどりみどりです。

iPadで使えるイラストツール:Procreate

一方で僕がブログでよくレビューしているAndroidタブレットは、クリエイティブツールはまだまだ未成熟。

LumaFusionなど、優れたクリエイティブアプリはAndroidにも対応予定ですが、iPadとOSの連携力の高さを超えるにはまだまだ時間がかかりそうです。

GoogleフォトもiPadが一番良い

僕はPCでもAndroidでもiPadでも、Googleフォトというアプリを使っていますが、個人的にはiPad版が一番使い易いです。

特に使い易いところが、画像のドラッグアンドドロップによる貼り付け

ドラッグアンドドロップが快適

アプリウィンドウを二つ開き、アプリからアプリへ送りたいファイルを「掴んで離す」だけでデータが連携できるんです。

この使い勝手がとにかく最高。Androidはまだ対応していない機能なので、頑張ってほしいところ。

iPad Pro 11インチ第3世代の微妙だったところ

続いて、iPad Pro 11インチを使っていて微妙だな、と思ったポイントを解説します。

多くの人には性能を活かしきれない

iPad Pro 11インチ2021年モデルは、M1チップを搭載したことにより高い処理性能を獲得しました。

3年前に発売された2018年モデルとベンチマークスコアを比較した際にはかなり差が開いています。

スクロールできます
2021年モデル
2018年モデル

ただ、性能が良くなったとはいえ、本記事で検証を見てもそこまで大きな変化は感じられませんでした。

万人とまでは行きませんが、少なくとも僕にとってM1 iPad Pro 11(2021)はオーバースペックだなと感じます。

アプリやOS自体が性能を活かしきれない

上記と同じく、iPadの性能の高さをOSが活かしきれてない点もありました。

例えばiMovieでの4K動画のエンコードやLumafusionの動画のエンコードではiPad Pro 11(2021)とiPad Pro 11(2018)で差がないという結果。

モデル低解像度(360p)の動画高解像度(4k)の動画
iPad Pro 11 201829秒3分49秒
iPad Pro 11 202124秒3分49秒
iMovieでのエンコード時間比較

2018年モデルと比べて高いパフォーマンスを出す場面もありましたが、性能を大きく上回るにはまだまだ時間がかかる気がします。

そういった意味でも、僕はiPad Pro 11(2018)で十分ですね。

スペックは高くても値段が高い印象

iPad Pro 11(2021)は素晴らしいスペックを誇ります。

ですが、記事内で検証した2018年モデルと比較しても、そこまでの恩恵がないように感じます。

特に気になるところが値段。iPad Pro11 2018年モデルはすでに廃盤品で、中古での相場は大体5万円〜6万円ほどです。

一方最新機種の2021年モデルは新品でも10万円を超える高額商品。

ほぼ倍くらいも値段差がありますが、本記事で検証した内容を見ると、倍の値段を出すには勿体無い気がしました。

iPad Pro 11インチ第3世代のおすすめアクセサリ

最後に、iPad Pro 11インチ第3世代と一緒に使って良かったアクセサリーを中心に紹介します。

Keyboardのコスパ良い代替品 P109

EAMPANG iPad Pro 11インチ用キーボード

P109は1万5千円程度で購入できるMagic Keyboardのような Bluetoothキーボード。

安価なだけでなく、キー配列がMagic Keyboardより使いやすい印象です。

さらにP109はBluetooth接続です。そのため僕は、家ではP109をこんな風にiPadと離して使っています

P109をこんなふうに使うことで姿勢が良くなり、非常に使いやすくなります。

取外し可能なベルモンドのペーパーライクフィルム

ベルモンド 着脱式ペーパーライクフィルム

ベルモンドのナノサクション式のペーパーライクフィルムが、iPad Pro 11(2021)におすすめです。

滑りにくい素材のナノサクションを使うことで、何度も脱着できるペーパーライクフィルムとなっています。

使わないときは外しておけるので、ペーパーライクフィルムのいろいろなデメリットを打ち消すことができるはずです。

小型かつ30W程度の1780円のベルモンドの充電器

BELLEMOND PD対応 30W急速充電器

このベルモンドの充電器は非常に小型です。

しかし、小型なだけでなくパワフルで、30Wの出力が可能となっています。

具体的にはM1 iPad Pro 11(2021)を最大1分1%のペースで充電できます。

1780円と、手頃な価格も魅力です。

廉価なスタイラスペン

僕自身は、メモやノートを取るだけなので、高価なApple Pencilは必要ないタイプです。

もしみなさんもそうであれば、こういったサードパーティのスタイラスペンをおすすめしておきます。

僕はこのペンを1年ほど使っていますが、壊れたりしておらず物持ちもいいと思います。

iPad Pro 11インチ 第3世代の総評

今回はiPad Pro 11インチ第3世代の実機レビューを行いました。

僕の総括としては「非常に高い性能を持った最強のタブレット」です。

ただ、高すぎるスペックを一般ユーザーが手にとって活かし切れるのか?という疑問は残ります。

ブラウジングするくらいであれば、Androidの格安タブレットで十分ですし、マルチウィンドウもAndroidタブレットのみの機能。

購入する際には自分の目的を考慮した上で選んだ方が良いなと思いました。

重藤 六

内容は以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました!

レビュー記事を寄稿してくださった重藤六さん、ありがとうございました!

重藤六さんはブログやツイッターも運営されているので、気になった方はぜひチェックしてみてください!

重藤六さんのSNS

ブログ:重藤録
Twitter:重藤 六

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