DQM3レビュー｜22年ぶりの新作を遊んで分かった良い＆ダメなとこ

こんにちは。iPadブロガーを名乗るshotaという者です。

本記事ではDQM3のレビューを行なっていきます。というのも、実は僕、モンスターズは全作プレイしていてモンスターズオタクを名乗っても差し支えないくらいDQMシリーズが大好きです。

ゲームボーイカラーで発売されたDQM2イルルカが発売されてから、正当な新作ナンバリングは約22年ぶりにもなるんだとか。

色々積もる話もありますがそれは本題で話していくとして。今回は実際に遊んでみて感じたことを中心にお話ししていくので、新作どないなっとんねんって気になっている方の少しでも参考になれば嬉しいです。

あ、ちなみにネタバレはアリです。多分にネタバレを含むので読む際は注意してご覧ください。

DQM3の良かったところ

GB版のイルルカより22年ぶりの新作。ゲーム機としての新作はジョーカー3P(プロフェッショナル)より6年ぶり。モンスターズの新作としてはスマホ版イルルカリメイクから3年ぶり。

とまぁ、とにかくモンスターズファンを待たせ続けた新作のDQM3。兎にも角にも似たようなゲームが世の中に出ていないこともあって、正直モンスターズの新作というだけで100点です。これは色眼鏡しかありません。

色々とぐちぐち言いたいところが多すぎるので、まずはシンプルに良かったところから褒めていきます。これをしないと次回作作ってもらえないかもしれないのでね。

Switch版の新作、というだけで100点

今作はモンスターズシリーズ初のNintendo Switchで遊べるゲームです。ジョーカー3PまではDSの作品、リメイク系はスマホだったのと比べると、グラフィックの進化がまぁすごい。

過去作はモンスターたちのポリゴンっぷりが凄くて、もちろん面白かったんですけど「これがもっと綺麗なグラフィックで見れたらなぁ」と思うことが非常に多かった。

でも今作はポリポリした感じがめちゃくちゃ減って、良い感じにモンスターたちのいろんな表情が見れるようになりました。これは本当に素晴らしいことです。

2006年のジョーカーが発売された時も心底感動しました。2Dだったものが3Dになったので、もうそれはそれは。今とは比べ物にならないくらい世界に浸って。何百時間プレイしたか覚えてません。

そこと比べると微々たる差ではあります。が、その微々たる差が嬉しい。この世にSwitchで遊べる新作のモンスターズを生み出してくれただけで嬉しい。モンスターズファンとしてはその感謝は伝えたい。ありがとうスクエニ。

ストーリーの難易度設計が絶妙

DQM3の中で特に感動したのが難易度設計でした。モンスターズといえば序盤に集めたモンスターをやりくりしてSランクとかの上位帯モンスターを作って無双する。みたいな遊び方がありましたが、今作はランクの高いモンスターを作れば良い。ってわけではありません。

ランクが高いモンスターが強い。は今までと変わりありません。レベルを上げれば強い。これも同じ。でも、その塩梅が非常に上手い。今までは配合をどのくらい重ねたかの目安である「+」というステータスがありましたが、今作からはほぼ廃止。配合を重ねたら強い。のふんわりとした感じはありつつ、配合を重ねてレベルをめちゃくちゃ上げる。というのが今作で強いモンスターを作る方法。

なので、序盤では強いモンスターはほぼ作れません。敵から得られる経験値も微々たる物だし、レベルの上がりやすさもまぁ悪い。ストーリーを遊んでいる程度ではボスキャラにサクッとやられます。

この辺りはモンスターズシリーズのナンバリングを意識してなのか、ドラクエ4の世界観を受け継ぐ作品だからなのかは分かりませんが、どことなく「ドラゴンクエスト」を意識させるストーリー難易度でした。

「ギリギリで勝てた！」とか「全然勝てないじゃん…もっと育てないといけないのか…」みたいな、RPGが楽しめる設計だったのがとっても好きです。

とはいえ、古参からするとレベルの上げ方がつかめた時に難易度がグッと下がってしまうので、もうちょっとストーリーは厚めにして欲しかったなぁ…もっと遊びてぇよ。

正直ヒロインが可愛すぎる

なんというか、こう、ね。最近のドラクエってヒロイン結構可愛いじゃないですか。いや。前から可愛かったか。はい。そんなわけで今作もヒロインが可愛いです。

別に手放しで「いいね！」と言ってるわけではありません。そしてあくまでも個人的主観です。ヒロインが可愛い。

いやね、目が離れてるとか、おでこ広過ぎとか、この見た目でなんでそういう目で見られないんだこの世界線ではとか、色々思うところはあります。でも、そこがいい。ドラクエの中にしっかり溶け込んでいる。…かは置いといて、良い。

声優のチョイスも良過ぎ。そういう目で見てなかったはずなのに「この声優さんうまくね…？」って聞き始めたら、なんかこう、意識し始めるというか。そんでこの服装ですよ。ちょっと刺激が強すぎるんでねぇかぃ？ヒンメルだったら気絶してるよ。我ながら中学生っぽくて笑った。

裏ボスがド好みすぎた

女性の見た目をしてめちゃくちゃ強いキャラが心底好きなのですが、今作の裏ボスがまさにそれに当てはまり、心撃ち抜かれました。

このキャラクター、イシュカというんですがメインストーリーでも度々伏線が張られていて、でもラスボスを倒すまで全然出てこないんです。ドラクエ11の裏ボスもこんなような感じでストーリーに紛れていた気がします。そんな感じ。

そんでラスボスを倒した後になんやかんやあって戦うことになるんですが、まぁこいつが強いこと。めちゃくちゃ強いボスのくせにバーストしてステータスも行動回数も上げてくるし、攻撃は痛いし弱点正確に狙ってくるしで可愛いし。

まさに強くて美しい。ストーリーでの役割だと圧倒的悪役ですが、そういうところも良い。

ちなみにイルルカリメイクのミラクレアの人間の姿も結構好きです。あとリーズレットは毎回旅パに入れてます。はい。まぁそんな感じです。

DQM3の微妙なところ

さてさて、筆が乗ってきたところでお次は「良いところもあるけど微妙で、でもダメって訳じゃなく惜しいんだよなぁ」という、略して「微妙なところ」をご紹介します。

マップが広い割に探検のしがいがない

今作のマップは一つの世界に3つのマップが存在していて、それぞれ「初級」「中級」「上級」といった感じでストーリーが進んでいくにつれて上の階級が解放されていくような流れです。

階級があるんだからマップは使い回しでモンスターたちだけ入れ替わるのかな〜、とか。同じマップでいけない場所が追加されていくのかな〜、とか思っていましたが、そうではなく、完全に別マップみたいな感じでした。

マップが広い分には探検のしがいがあって非常に楽しかったです。が、その広さを生かす工夫があんまりなくて、マップを歩き回る楽しさがありませんでした。

マップを歩き回るといろんなモンスターと出会える。ではなく、時間経過でモンスターが入れ替わるシステムを採用しているので、歩き回らなくてもいろんなモンスターと出会えるし、色んなといってもほぼ固定のモンスターなので楽しむには物足りなすぎる。

一応歩き回ればメタル系のモンスターと出会えたり、レアモンスターが生まれる卵を発見したりと、そういった要素はありますが、それもマップを歩き回るモチベーションにはなりませんでした。

もっとこう、ドキドキする要素が欲しかった。もっと色んなモンスターが配置されているとか、毎度中身が変わる宝箱があるとか、稀にレアモンスターに変わるとか、他国マスターがいるとか。

そう。今作、マップ上に他国マスターいないんですよ。そこはちょっとありえなくないですか。あれが良かったのに…あれが…

育てたスキルを捨てていく感じ

ジョーカーシリーズでお馴染みの「あくまの書」ですが、今作では廃止されていました。

配合で生まれるモンスターが持ちきれないスキルの受け皿として非常に優秀なシステムでしたが、モンスターが減りにくく新しくモンスターを捕まえる必要が減っていた原因でもあったので、まぁ仕方ないかなとも思いました。

でも実際になくなってみると、育てたスキルが有無を言わさず無くなるこの感じ。やはりちょっと寂しいです。

モンスターは増えなくて良いから、せめてスキルブックにするとか、なんかこう、無くさずに他の方法で活かせなかったのか？と思ってしまいます。

その分スキルを育てるのはちょっと簡単になってるような気もしなくないので、そこで救済しているんでしょうかね。スキルブックシステム結構良いと思うんだけどなぁ。

DQM3のダメなところ

そして最後はダメなところです。本記事では「DQM3の新作だから100点だ」と言ってますが、じゃあゲームとして見た時にどうなんだい。というと100点ではないです。

正直50点を超えるかも怪しい。とはいえじゃあ救いようがないのかというとそんなこともないと思うので、この記事はどこかで見ているスクエニ社員さん。いえ、モンスターズの制作スタッフの中枢の方へ向けて書いていこうと思います。

ロードが遅い

マジでこれだけはほんっとに無理だった。ロードがおせぇ。とにかくおせぇ。

ことあるごとにロード画面呼んできて、それが数秒かかってくるんです。こちとらPS5とかスマホとかのサクサクローディングに慣れちまってるんだよ。そんなおせぇロードでスイッチのゲーム遊ばすなや！と思ってしまいました。だいぶ口が悪いですね。

僕が購入したのはパッケージ版なのでそれのせいもあるかもしれません。ダウンロード版の方はもしかしたらサクサク遊べてるのかもしれない。とはいえじゃあパッケージ版遅すぎなのはダメじゃないのって話なんです。

ロードも遅けりゃ動作のもっさりした場所もたまにあります。今って2023年ですよね？来年2024年ですよね？PS5がどんどんグラフィックが綺麗でサクサク快適な良ゲームを作っているにもかかわらず、これっすか？もしかしてWiiのゲームやってます？ってくらいの感じです。いえ、流石にそれは言い過ぎたかもしれないです。

今ではもう古いゲーム機といっても差し支えないSwitchなので仕方ないとも思います。なので次回作にはより期待します。たのんます。マジで。

内容の薄さを感じてしまう

僕としては大絶賛なストーリーの難易度調節でしたが、内容自体は薄いなと思っています。裏ボスクリアまでに大体35時間ほどかけて遊びましたが、その後にやることといえば「図鑑埋め」と「対人戦」です。

そこに楽しみを見出せるので問題ないっちゃぁないのですが、ドラクエ11Sのボリュームを考えると「え？これで終わり？」と、正直とても残念に感じてしまいました。切ない。終わってしまうのが。そしてその後の救済が上記2点だけ。寂しい。

この感じだと多分ジョーカーシリーズのように、タイトルの続編みたいなのも出るんでしょう。次回作はプロフェッショナルですかね？新しい名前に変わるんでしょうか。

なんというかねぇ…FF16の時にも感じましたが、寂しい。その世界にある新しいコンテンツを遊びたいのに、ストーリーをクリアしたからあとは残った要素で遊んでねってのが辛い。

クリア後も色んな新しいコンテンツで遊ばしてくれよ。歴代の裏ボスと戦うところとかさ。追加のDLC出すとか。図鑑埋めは自分との戦い、対人戦は人との戦い。じゃなくて、ゲームとの戦いをさせてくれよ。もっとコンテンツを遊ばしてくれよ。

値段が高すぎる

これは正直そこまで思ってはないです。が、ここに関して色々文句を言ってる方がいたので一応触れておきます。

ゲーム本体の価格は7,000円台と、他のゲームと同じくらいです。ただね、追加コンテンツが高い。みたいです。

こっちはマスターズ版といって、色んな追加要素を含んだパッケージになってます。DLCみたいなやつです。というかそれです。過去作ではパッケージ版に含まれていたものが、今作では切り取られ追加課金で遊べるドン！システムになりました。

そこが非常に反感を買っているようです。トピックとして挙げて見たものの、だったら買えば良いじゃん。と思ってしまうのは、僕が大人になってしまったからでしょうか。

DQM3レビュー｜まとめ

ってなわけで今回は、当ブログには珍しくゲームのレビューをお送りしました。たまには良いよね。

22年ぶりの新作ナンバリングモンスターズということで、もうここ数日どっぷり遊ばせてもらいました。楽しい。めっちゃ楽しいです。

でもモンスターズの新作だから楽しいのであって、ゲームとしてみると「ちょっとこれはどうなの」というポイントが多いなと思います。

実際にレビューの動画を見てみると、僕が触れた点をもっと酷評している方が多くいらっしゃいました。

僕としてはその微妙な点、ダメな点も含めて愛すべきモンスターズ作品だなと思うので全然目を瞑れましたが、他の方はそうもいかないようです。なのでスクエニさん。次の作品、もっと期待していますよ。

というかさ、ヤンガスのダンジョンみたいなやつ、PS5で出してくれ。プレステの高画質でモンスターズを遊びたいのよ。ではでは今回はこの辺で。